死亡遊戯

闇の中に生涯最大の敵現る！

クライマックスのみ撮影されていた

未完成の映画を完成した

ブルース・リーの最後の奇跡！！

　Bruce is Back!...

　生前のリーが僅か十数分だけ撮影していたアクションシーンを基に一本の映画を完成させる・・・。まさに「映画界の奇跡」とも言える荒業を駆使してコノ本当の「遺作」はリーファン達の眼前に姿を見せた。

　オープニング、絢爛豪華なカジノグッズの中をリーとチャック・ノリスの決闘が華麗に映し出される光景は、本作こそブルース・リーの本当に「最後の映画」であると我々に大いなる感動と共に教えてくれる。

　映画の殆どは金泰中（後に唐龍）や数人のダミー俳優が担当している。だが中でも中盤に於けるカール・ミラー（ボブ・ウォール）とビリー・ローのロッカー・ルームの大決闘はブルース・リーアクションを完璧に把握している武術指導者サモ・ハンの素晴らしい功績だ。

　そして、ラスト、レッド・ペッパー塔でのダン・イノサント、池漢載、カリーム・Ａ・ジャバールら三人の武芸者達と対時するは「本物」のブルース・リーの雄姿！長きに渡りスチール写真のみ見せられていた黄色いトラックスーツを身に着けたリーが本当に動きだしたのだ！僅か十数分とは言え、この映画のブルース・リーが教えてくれたのは・・・やはりブルース・リーは世界にたった一人しか居ないないのだ！ということだろう。