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燃えよドラゴン

エンター・ザ・ドラゴン!!

遂に世界進出を果たした李小龍。

この1作ですべてのアクション映画で

人生を変えられてしまいました・・・。

 エンター・ザ・ドラゴン!・・・”ドラゴン登場!”。この作品で人生を変えられた人間が筆者を含めていったい何人いた事だろうか!

 リー自身の遺作にして、最高峰作品と言われている本作は米国ワーナーとの合作映画である。

 ジョン・サクソンジム・ケリーら米国俳優陣、監督にロバート・クローズ。これこそリー自身の悲願とした世界進出であり、本作に於けるリー自身の追真のアクションは鬼気迫るの言葉が相応しい。それは、まるで消えかかる自らの命の炎を必死に燃え立たせるが如くリーが叫ぶ怪鳥音は悲荘感をも帯びて観る者を戦慄させる。

 香港側からはロイ・チャオアンジェラ・マオらが参加した本作には『黄飛鴻』映画の名悪役、シー・キエンを首領をハンに迎え終盤の地下牢に於ける棒術、カリ、更にはヌンチャクとリー自身の集大成的アクションとしても素晴らしい完成度を誇っている。ラストの広場の大乱闘から、今や伝説化すらしている鏡の間でのリー対ハンのスリリングな1対1の決闘は息を呑む迫力で観る側に迫って来る。

 この『燃えよドラゴン』こそ、全ての功夫片の頂点でありリー自身が全身全霊を込め完成させたアクション映画のモニュメント(記念碑)なのだ!

 最近も、この『燃えよドラゴン』のディレクターズ・カット版の製作の進行しており、あの男騒ぎするテーマ曲が銀幕に帰ってくるにもそう遠くはないだろう。